性格分析で、E(自己防衛本能、不安)が高い場合、簡単に原因が明らかになる人と、なかなかはっきりとしない人がいます。

 

 原因が分からない場合は、前に進むことはできません。Eが高い以上、時間をかけて、その原因を探る必要があります。

 

 豊かで安全な日本に住む私たちが、実際に餓死するとか、命を狙われるということはありませんので、動物としての自己防衛本能が強く動くことはまずありません。

 

 私たちのEは、幼いころの存在の否定体験によって、拡大した自己防衛本能であり、不安です。

 

 どんなに家が貧しくても、親から罵詈雑言を浴びせらたり、叩かれたりしても、「自分は親にとって宝だ。」と確信している子供はD(欲求満足本能)、不満)です。

 

 一方、どんなに裕福な家で、どんなに親から気遣いを受けて育てられても、「お父さんは、自分よりも仕事を取るかもしれない。お母さんは世間体を取るかもしれない。他の兄弟のほうが大事かもしれない。長男だから大事にされているだけかもしれない。勉強ができるから可愛がってくれているのかもしれない。女の子あるいは男の子であったほうが良かったと思っているのではないか」などと感じる子供はEになります。

 

 もう一つのEが高くなる環境は、死の不安です。自分が病弱だったり、兄弟や両親が病気をしたり亡くなったということがあると、存在の不安が来て、Eが高くなります。

 

 それでも、思い当たるものがないという人もいます。これが、「隠されたE」です。

 

 「私は、お父さん、お母さんから十分愛されました。愛の欠乏など感じたことはありません。」という人がおられます。よく聞いていくと、大変「良い子」です。成績も良く、親に心配をかけるようなことをしたこともありません。兄弟の面倒もよく見ました。しかし、Eなのです。

 

 この人の場合は、それほど完璧に「良い子」にしていなければならないと感じるほど、Eだったということでしょう。 

 

 「お父さんお母さんに問題はなかったのですか?」と聞いてみても、「大変良い両親でした。」という返事です。お父さんお母さんの悪口を言う子は、「良い子」になれません。お父さんお母さんが悪いなどという感情は、無意識のうちに完璧に封印されます。

 

 「存在の否定体験=環境+自我の強さ」です。

 

 現代人の私たちは、皆が「自我」で一杯です。皆が「自我」で一杯なために、自分が「自我」で一杯だということに、なかなか気づけないことが少なくありません。

 

 Eが高いのに、存在の否定体験がはっきりしない方は、まず、自分の「自我」は、非常に強い「自我」なのではないかと、よくよく自分を見つめてください。

 

 「自我」が弱いと自分で思っておられる方でも、Eが強いために自己主張できないだけかもしれません。よくよく自分を見つめると、自分のことしか考えていないかもしれません。自分のことしか考えられない、それはまさに「自我」で一杯ということです。

 

 そして、「自我」がとても強く、その分、何気ないような親の言葉や行動にも、存在の否定体験も強烈に感じたということでしょう。

 

 心の中では、本当は寂しいのかもしれません。もっとわがままを言って甘えたいのかもしれません。しかし、それを出せば「良い子」ではいられなくなると思いこんでいるとしたら、随分悲しい子供です。

 

 さらに、そんな自分や親を無意識のうちに問題ないと思いこんでいるとしたら、なおさら寂しいものがあります。

 

 もし、映画でそのような子供の姿を見れば、きっと可哀想になって涙するでしょう。客観的に見れば、そうでしょうが、自分のこととなると、そういうことは一切ないと思っています。それが、「隠されたE」です。

 

 「隠されたE」は、この他にもいろいろとあります。それは、簡単には明らかにできません。自分自身が、それを見たくないのですから、何ども、繰り返して心の中を見つめなければなりません。心の奥底に閉じこめられた本音を聞かなくてはなりません。


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