(にせもの)というのは、一見、本物のように見えるが、よく見ると、違うというものや、本当ににせものというもので、性格分析には、(にせもの)という現象が、多く見られます。と言うよりかは、(にせもの)の方が、多いかもしれません。

 

 この分析が必要になるのは、たとえばA(きびしい親)を見ると、「なるほどと思えるきびしさもあれば、どうもあげ足を取っているだけのようなきびしさ、自分のうっぷんを晴らしているだけのようなきびしさ」もあります。
 

 B(優しい親)についても、「本当に相手のことを考えてしている優しさもあれば、自分の損得でしているような優しさ、押しつけ、おせっかいのような優しさ」もあります。
 

 それから合理的といっても、たとえば泥棒さんは非合理的かと考えると、ある面では大変合理的です。夜中に人の居ない所へ入る、巧みに錠を開ける、そういう面では合理的だが、捕まったら元もこもないという面からは、全然合理的ではありません。
 

 このように、A(きびしい親)、B(優しい親)、C(合理性)にはなるほど、(ほんもの)と思えるものもあれば、(にせもの)も混じっています。このにせものを見抜いていくことにより、より本当の自分を知ろうというのが、(にせもの)分析なのです。
 

 性格分析のA(きびしい親)、B(優しい親)、C(合理性)、D(自由気ままな子供)、E(人の評価を気にする子供)は、生きている充実感があるときには、(ほんもの)ですが、充実感がなくなると(にせもの)になります。
 

 本来のA(きびしい親)の特徴は、『社会のルールを守る。無いときは、ルールを創る』という機能です。社会だけではなく、『自然のルールも守る。教える』という機能もあります。
 

 人間は、集団生活でしか生きていけない動物です。動物という面では、人間は最も弱い存在です。外敵から身を守り、衣食住を確保するためには集団生活が必要です。つまり、社会ということですが、この社会の基本は、「一人一人が自由であり平等でありたい」ということでしょう。
 

 そのためには、ルールが必要です。自分だけは自由でありたい、というのでは本当の社会は成り立ちません。また、社会のルールを教えてあげないと子供や部下は、社会のなかで衝突や葛藤を引き起こし適応できなくなります。
 

 さらに、「池に落ちれば溺れる。火に手を突っ込めば火傷をする」といったことから、健康に関する知識まで、自然のルールも必要です。
 

 一方、生きている充実感が無くなると、A(きびしい親)は攻撃的になります。自分のしたいことを妨げるものを倒そうとする。からかう。脅す。あるいは、自分を守るために攻撃する。揚げ足を取る。警戒する。そういう面がでてきます。
 

 B(優しい親)の本来の特徴は、『見返りを期待しない優しさ』です。ルールだけでは、社会はうまくいきません。思いやりや譲り合う心が必要です。
 

 代償を期待しない優しさ、そんな物が世の中にあるかと言われますと、ほとんど無いのですが、やはり本当の特徴は? と考えますと見返りを期待しない優しさといういうことでしょう。「自由・平等と思いやり」、それらがそろって初めて、本当の社会が成立します。
 

 一方、充実感が失われると、B(優しい親)は自分の利益を得るための親切や、自分を守るための親切になります。押しつけの親切やお節介になるということです。
 

 A(合理的な部分)の本当の特徴は、『ハッと我に返る。原点に戻る』機能です。
 

 感情や理屈にとらわれているところから、ハッと我に返る。なにが原点を顧みる機能と言ってもいいですね。
 

 一方、充実感が失われると、自分を正当化するための自己弁護や自分を無理に納得させる自己説得のための理屈になります。
 

 D(自由気ままな子供)は、『欲求充足本能』です。食べたい、遊びたい、眠りたい、言いたいことを言い、したいことをしたいという欲望を満たす本能です。
 

 このままでは本能ですが、生きている充実感があるときは、前進性になります。一方、充実感を失うと、「欲しいものが手に入らない、満たされない」という気持ちが強くなり、「不満さん」になります。
 

 E(人の評価を気にする子供)は『自己防衛本能』です。自分を守ろうとする本能です。E(人の評価を気にする子供)をこのように理解すると非常に分かり易くなると思います。人の目や人の評価をなぜ気にするのか、という理由もよく理解ます。
 

 生きている充実感があるときは、自己反省能力、内面の世界、人の不安を思いやれる能力ですが、充実感を失いますと、「自分を守れなくなる、どうしょう」という気持ちが強くなり、「不安さん」になります。
 

 現実の社会の人間関係では、この不安と不満が(にせもの)現象の主役になります。
 

 まず第一に、自分が「不満」さんか、「不安さん」かを決めてください。嫌なことや困難なことが起きたときに、不安を感じる人は「不安さん」です。一方、不満を感じる人は「不満」さんです。さらに不安も不満も両方感じるという人は「不安と不満さん」です。この3つのタイプに分けられます。
 

 これの判別には、むしろ幼稚園や小学校など、小さいときのことを思い出していただくほうがよいでしょう。何十年も生きていますと、なかには、自分を作り替えている人もいます。正反対の性格になっている人もいます。だから、現在の自分がどう感じるかということよりも、幼い日の自分を思い出していただくほうが正確になります。

 

 この不安と不満が、自分の不安と不満を満足させるために、A、B、Cを、使うところから、にせもの現象が発生します。

 

 この(にせもの)を止めることなく、続けていくと、人間関係を壊して、自滅のシナリオへと進行していくことになります。本人は、自覚していないことが多いので、大変問題なのですが、早く、性格分析を学び、(にせもの)を止めなければ、人生を壊してしまうことも起こります。(にせもの)を見抜く能力は、大変重要なのです。


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